初心者のドライフラワー日記 Dry Flower Diary'

生花

赤い花材を使ったフラワーアレンジメントの個人レッスン

お久しぶりの更新で申し訳ございません。

2020年7月5日、千葉県市原市ちはら台にあるカリプコさんの店舗をオーナー様のご好意によりお借りして、フローリストのMickey先生(@florist.flyers)によるフラワーアレンジメントの個人レッスンを受けさせていただきました。

カリプコ (Instagram)

毎年お中元としてお花をお贈りしている方へのアレンジメントを今年は自分で作ったものを!と考え、人生3度目のフラワーアレンジメント制作にして大作にチャレンジするという、かなり無謀な挑戦をした訳ですが、Mickey先生が手取り足取りたまに叱責されながら(笑)も丁寧に教えてくださったおかげでなんとか作ることができました。ざっくりですが、個人レッスンの雰囲気が少しでも伝われば幸いです。

まずは使用した花材のご紹介です。

手前から
モフモフした緑色のまだ蕾の状態のフィリカ
深すぎない真紅で丸っこいフォルムが可愛らしい薔薇(グランドジュビリー)
ブルニアの仲間で木の実っぽいネベリア クラスタースター
下にある葉裏が茶色い大きな葉っぱがマグノリア(和名:タイサンボクの葉)
その上に乗っかっているのがトサカ鶏頭ボンベイファイヤー
重さも雰囲気も重量感たっぷりなプロテアヴィーナス(今作のメイン)
素材として憧れていた孔雀の羽
薄い生成色ベースに花びらの先だけが赤いエレガントなのがプロテア・ロビン
赤い実をつけた枝がヤブデマリ

あと、モッフモフが愛しいスモークツリー

以上、とても贅沢でゴージャスな美しい材料を目の前にしても私は全く仕上がりをイメージすることが出来ず、これはマズイかもしれないと考え始めると…

先生がラフ画とスケッチブックで説明を始めてくださいました。
通常のアレンジメントのワークショップでは見本を作ってきてくださるのですが、今回は見本が作れないためラフ画を描いてきてくださりました。とても分かりやすく、オアシスへの花の挿し方、後ろ側は盛らなくても良いなど説明してくださいました。





メインのプロテアヴィーナスは茎がとても太く、何度も挿し直しをするとオアシスを壊してしまう危険があるので、一発勝負で3本の位置を決めましょうとご指示いただいたものの、私は緊張で1投目を挿すのに10分くらいかかってしまいました。
その際に「最初の1投目はど真ん中でしょうか?」とうかがったところ「ど真ん中には挿しません」とおっしゃられたのがとても意外でした。高校時代の生け花の授業では、「まず最初に主役となる花を中心に配置する」と学んだ記憶が残っています。あらためて先生にその意図をうかがうと、決まり切った型に収めてしまうことを避けるためとのことでした。

なんとかメイン3本を挿し終わり、ずっと緊張しっぱなしで背中にヘンな汗を掻きながらの途中経過をご覧いただきたいと思います。

まだまだ型になっていませんが、孔雀の羽が素晴らしく良い仕事をしてくれています。去年自分でもドライフラワーのアレンジ用に問い合わせをしたほど欲しいと思っていた素材でした。それが目の前にあるだけでテンションが上がりました。
お花を配置するときに「そのお花が一番可愛く素敵に見える角度があるので、その方向で挿していけば必ず良い感じに仕上がる」とおっしゃられていました。これ本当にそうなんです!人間にも自分のベストショットな向きがあるように、お花にも同様の「盛れる角度」があります。お花だって一番美しい姿で見られたいですよね?お花と対話しながら作っていけたら本当に楽しいと思いました。私はまだ全然余裕がなくて半分もお花の声が聞けませんでしたけど、これはドライフラワーにも言えることなので今後に活かしていきたいと思いました。

その後の途中経過です。

だいぶ仕上がりに近づいてきました!
ここに至るまでに私は鶏頭を3本折りまして「次折ったら○す!」と愛の叱責を受け(笑)ながら進めてまいりました。折ってしまった鶏頭はやむ無く折れた場所から切断して、低い位置に配置いたしました。それはそれで結果オーライな仕上がりとなったので良しといたします。
フラワーアレンジメントに共通して言えることだと思うのですが、素材に高低差を付けると奥行きや動きが出ます。素人にはその差をつける勇気がなかなか出ないものですが、今回は先生にマンツーマンの贅沢な指導を受けながら目の前で見栄えの変化を目の当たりに出来たので、実感しながら作成することができました。

そして仕上がりがこちらです!ジャジャン!

少し右側から引いたアングルで。

動画でもご覧ください。


 
なぜ「赤」を中心とした花材にしたかと申しますと、「赤」は情熱とかエネルギーの象徴、ワイルドフラワーは熱帯気候の過酷な地で強く美しく育つ花であることに意味を込めまして「強く美しくエネルギッシュに夏を乗り越えていただきたい」という想いからでした。
一部の花材を除いて具体的な花材のチョイスは先生にお任せしました。1つ1つが個性的で薔薇が丸みをおびていたり、何かポイントになる物のフォルムが穏やかで優しい感じなのは、先生のお人柄が現れているのだろうと感じました。

そして梱包作業も終わり、

無事にお届けできますように!

翌日、受け取られた相手先様からとてもとても嬉しいコメントを頂戴いたしました。嬉しくてちょっと泣きそうになりました。
とても有意義な個人レッスンでした。Mickey先生、カリプコオーナー様、ありがとうございました。

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